「日本のセルフポートレート作家の第一人者を目指す」Romanさんにインタビュー
投稿者:ラスティー
忙しい人のための概要
・セルフポートレートにこだわる理由は「1ミリも妥協したくないから」
・セットにかかるお金は10万円以上。「写真を使って物語を描きたい」
・Romanさんのツイッター、オンラインサロンの募集ページはこちら
◇Twitter
https://twitter.com/roman_daydream
◇オンラインサロン
https://community.camp-fire.jp/projects/view/206114
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セルフポートレート作家を志した理由は?
ラスティー
今回は、セルフポートレート作家のRomanさんにお話をお伺いします。
どうぞよろしくお願いいたします。
Romanさん
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
ラスティー
私がRomanさんの作品を知ったのは、CAMPFIREというクラウドファンディングのサイトで、Romanさんがオンラインサロンのメンバーを募集していたのを、たまたま見かけたことがキッカケでした。
掲載されている写真がセルフポートレート(自撮り)であること、そして表現されている世界観へのこだわりに驚いたことから、どのようなクリエイターさんなのか気になったのです。その時の記事がこちらですね。
<Romanさん過去の記事>
究極の自撮り!?注目のクリエイター『セルフポートレート写真家・Roman』さんを紹介‼
『TOKYO models AWARD 2019』セルフポートレート写真家のRomanさんに会ってきた‼
Romanさん
その節は、素敵な記事をありがとうございました。周りの人からも「読みやすくて良い記事だ」と評判でした。
ラスティー
ありがとうございます!
さて、まずは『セルフポートレート』について、聞き馴染みのない読者の方のために説明をして頂けますでしょうか?
Romanさん
セルフポートレートとは「写真家自身を写した写真、または自画像」を指す美術用語です。自画像ではピカソが有名ですね。写真家ではイポリット・バヤールという写真家の、『溺死者に扮したセルフ・ポートレート(1840)』という作品が有名です。
ラスティー
自らが被写体となり、自らが撮影する。今風に言えば「自撮り」となるわけですが、芸術作品としてのセルフポートレートは、あまり活発ではないように思えます。
Romanさん
そうですね。私もセルフポートレートに興味を持ってから調べてみたのですが、たまにやっているという人は見かけても、継続して作品を公開している方は少ないようです。
それで、「私が今から2〜30年、50年と続けていったら、第一人者になれるんじゃないかな?」と思ったんです。
セルフポートレートでしか表現できないもの
ラスティー
通常の写真と比べて、セルフポートレートはどこが違うのでしょうか?
Romanさん
やっぱり、自分が納得いくまでこだわり続けられることですね。私はメイクに髪型、手足の向きにスカートの広がりまで、1ミリ足りとも妥協をしたくないんです。セッティングに2時間半かかることもありますし、費用もセットだけで10万円を超えることもあります。
衣装も自分でリメイクしたりして……こんなの、一人じゃないと出来ません。
ラスティー
本当に、Romanさんの作品は衣装や背景のこだわりがすごいです。情報量が多いので、見ているだけでストーリーが浮かんでくるようです。
Romanさん
そう言って頂けると嬉しいです!私は写真を通して「物語を描きたい」と思っています。
決して写真だけの表現に限定している訳ではなくて、自分の世界を表現するためなら、もっと別のことにも挑戦したいと考えています。
ラスティー
写真にこだわらないからこそ、その域を超えた表現を目指せるのかもしれませんね。
「自撮り写真」との違い
ラスティー
自撮り写真といえば、今では誰もが気軽にSNSに投稿していますよね。
Romanさんほどにこだわった自撮りは見かけませんが、これは何故でしょうか。
Romanさん
自撮り写真は、自分を可愛く撮影しながら、遊びに行った場所などを記念に撮影するものです。だから、腕や自撮り棒の届く範囲で、目的を達成してしまっているんだと思います。
それ以上に表現したい世界や、伝えたいメッセージがないと、セルフポートレートをやろうという気にはならないのかもしれません。
ラスティー
たしかに、表現をしたいことがなければ、Romanさんの作品のように「背景」を埋めることが出来ません。そのあたり、セルフポートレート写真家が少ないという理由でもありそうですね。
Romanさん
私の周りにも少し、セルフポートレート写真を撮っている作家がいますが、その方は世間に伝えたいことがあって、そのために自分を使った表現をしています。自分自身で伝えたいからこその、セルフポートレートなのだと思います。
ラスティー
他人を介在させては成り立たない表現なのですね。そう考えると、誰でも手軽に出来そうでいて、なかなか出来ないものかもしれません。自分自身を被写体に収める理由付けが難しいですし、自分で自分を撮るということで、変な勘違いや嫌味などを言われる怖さもありますし。
Romanさん
たしかにありますね。「そこまでして自分をアピールしたいの?」なんて言われますが、私が表現したいのは私の世界であって、物語なのです。まあ、そんな風に言われることには慣れましたけれど。(笑)
「ロマンワールド」について
ラスティー
Romanさんの作品には物語が込められているとのことですが、最近は童話をモチーフにした作品が多くありますよね。
Romanさん
オリジナルの設定で物語を伝えることの難しさを知って、童話を使ってみようと思ったんです。
赤ずきんや人魚姫のストーリーなら、誰もが知っていますよね?
それらを私の表現したい世界にアレンジすることで、おとぎ話とは違った視点からの物語を、写真を見た人に伝えられるのではないかと考えました。
ラスティー
オオカミを食べてしまう赤ずきんや、王子様を殺してしまった人魚姫の作品は、どんなストーリーなのかと思わず想像してしまいました。
今後、Romanさんの作品はどのように広がっていくのでしょうか?
Romanさん
表現したい世界はいっぱいあります。たぶん、一生をかけても消化しきれないかもしれません。でも今、やってみたいと思っているのが「トイレ」の写真ですね。
ラスティー
トイレですか!? それはまたどうして?(笑)
Romanさん
日頃から体調を崩しやすい私にとって、トイレは安心できるところであり、トラウマでもある場所なので、そこを舞台に表現を出来たら面白いなと考えています。例えば、水族館みたいになっているトイレとか。
ラスティー
おお、面白そうですね。
Romanさんが表現するトイレ、どのようなトイレになるのか興味深いです!
オンラインサロンについて
ラスティー
Romanさんのオンラインサロンは、どのような活動となるのでしょうか。
Romanさん
日常のことや作品のこと、プライベートな日記などを公開していきたいと思っています。支援者の方を限定で、お茶会を開いたり、インスタライブなども出来たらいいですね。
ラスティー
やっぱり、作品を作るのにもお金がかかりますよね?
Romanさん
本当に大変です。(笑)
一人でも多くの方に、応援をしていただけると嬉しいです。
ラスティー
これから20年、50年とセルフポートレート作家として活動をされるRomanさんを応援したいという方は、ぜひサロンへの入会を検討してみてはいかがでしょうか?
◆写真家Romanオンラインサロン「ロマンの夢サロン」
◆https://community.camp-fire.jp/projects/view/206114
ラスティー
それではRomanさん、本日はありがとうございました。
これからの活動にも注目させて頂きます!
Romanさん
こちらこそ、ありがとうございました!
Romanさんにインタビューをして。
しおり
Romanさんへのインタビュー、お疲れさまでしたー。
「日本のセルフポートレート作家の第一人者を目指す」ですか。何十年も続けていきたいという熱意がすごいですよね!
ラスティー
セルフポートレートは誰でも「やればできる」ことですが、表現したいことや、自分自身を被写体に使う必然性がなければ、継続していくことは難しいと思います。
それに、カメラ機材や画像編集、衣装や小物作りのノウハウなど、こだわればキリがないほどに覚えるべきことが多いです。その点で、国内にライバルが少ないという状況は大きなチャンスですね。
しおり
たしかにその通りだと思います!Romanさんがセルフポートレート作家として脚光を浴びる日は近いかもしれませんね!
ラスティー
そのためには、継続して数多くの作品を発表して頂くことも大切ですね。また、ご自身の世界観を作り込む一方で、マスコミや一般層が興味を持ちそうなモチーフを選んでいく必要が出てくるかもしれません。
しおり
Romanさんの作品は独特の雰囲気がありますので、たしかにお客さんを選びそうです。
ですが、そこを一般向けにすることで、ファン層は広がるかもしれませんが、個性が失われてしまわないかが心配です…
ラスティー
もちろん、Romanさんが表現したい世界は今後も継続して欲しいと思います。
ですが、これだけクオリティの高いセルフポートレートを創作しているというだけで、十分なバリューがあることも事実です。これは商業的な考え方になるので、「自分が表現したいことを表現するんだ」というクリエイターの方には、反感を買ってしまうのですが……。
しおり
わかります。自分が作りたいものを作るのか、世間に売れるものを作るのか、というのはクリエイターの誰もが苦しむことですよね。
ラスティー
あとは、セルフポートレートという名称が国内でまだ認知されていない段階で、Romanさんの名前で『セルフポートレートコンテスト』を開催してみるというのも良いかと思いました。
第一人者として「みんなにもセルフポートレートを楽しんで欲しい」というメッセージを送ることで、オフィシャルな活動として受け入れられやすくなります。
しおり
面白そうですね!Romanさんにコメントがもらえるなら、自分でも挑戦してみたいと思います!
ラスティー
「自分が伝えたいことを自分を使って表現する」という手法には、大きな魅力がありますよね。今は個人のインフルエンサーが注目を集める時代ですから、セルフプロデュースによるセルフポートレートが流行する可能性は大いにあると思っています!
しおり
セルフポートレートということだけでも、メッセージ性が高まりますよね。
Romanさんのように背景をこだわることで、さらにストーリー性も出てきます。
ラスティー
いわゆる「自撮り」の延長でセルフポートレートが広まるという可能性は小さいと思います。そもそも撮影をする動機が異なりますからね。
「モデルを撮ることに行き詰まりを感じたカメラマン」もしくは「カメラマンに撮られることに行き詰まりを感じたモデル」が、それなら自分で自分を……と、セルフポートレートの世界に入ってくるのではないでしょうか。
しおり
あとは、セルフポートレートを知ったユーチューバーが「やってみた」をするとか。(笑)
ラスティー
あ、それが一番に可能性が高いかもしれませんね。(笑)
自分をモデルに自分を撮影するという意味では、最もセルフポートレート作家に近いのは動画配信者の方たちでしょう。編集やプロデュースも自分でやっているわけですからね。
しおり
いずれにしても、Romanさんには「日本のセルフポートレート作家の第一人者」になって頂きたいと思います! これからの活動が楽しみですね!
ラスティー
はい、楽しみにいたしましょう!